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第7回 軽くて丈夫な優れもの


ファイバーケース

(※)一部販売終了商品がございます。

実はいわゆるファイバーケースというものに、少し偏見があった。以前に購入使用していたものが若干使い辛かったのだ。その時は引き出しタイプのものに、CDを入れて使っていた。しかし、色々不都合が出てくる。まず引き出しを開ける際、中身が重すぎて本体まで一緒に引きずられてしまい上手く開かない。それに角が平らではなく、中にCDを 入れていくとガタガタしてピッタリ納まらない。おまけに使っているうち歪んできて、引き出しが引っかかるようになってしまった。しかし、そもそもこれはファイバーケースの使い方を間違えていた気がする。引き出しタイプのものに重量のあるCDを沢山入れるなんて、してはいけないことなのだ。どんなものでも適材適所というものがある。

まず、ファイバーケースの利点を考えてみる。一番は軽いこと。どこにでもラクに持ち運べる。そして薄い。薄いということは同じサイズでも木製のものなどに比べると、収納力があるということだ。その上丈夫。そう特にこのセンプレのファイバーケースシリーズは、とてもしっかりしている。そういう風に考えてみると、結構実用的なのだ。

例えばA4の書類箱(※)。普段は使わないけれど、大切なものを入れて保存しておくのに便利だ。私の場合、子どもが小さい頃に描いた絵や手紙などを後生大事にとっておく質なので、そういう物を入れるのにはうってつけ。また、ちょっとした玩具のようなものだって入る。我が家では木製の汽車やレールなど、もう使わないけれど捨ててしまうのはもったいないようなおもちゃを入れて、クローゼットの奥の方にしまってある。

3段のボックスは引き出しの深さが4cmほどで、本当に薄い。書類整理に使えるのはもちろんだけどその薄さを利用して、紐やボタンや端切れなど手芸用品を収納するのにちょうど良い。

そしてファイルボックス
このファイルボックスは本当によく考えられていて、前面開口部の立ち上がりが4.5cmしかない。一般のファイルボックスは大体10cm程度あるのだが、そこまであると棚に置いて使用した際中身がとても取り出しにくい。
しかしこれならファイルボックスを大きく引き出さなくても、少しずらす程度で中身が取り出せる優れものだ。こんなに浅いのにすごくしっかりしていて、丈夫なのはこのシリーズならではだろう。

そしてもう1つ。コード収納ボックスというのがある。よくある配線コードやタップ、充電器などを隠して収納しながら使用できるというものなのだが、ちょうどCDにピッタリのサイズ感で作られている。あれ?ファイバーケースにCD? いや、かつて失敗したのは引き出しに入れたから。これは蓋付き収納だし、サイズも小ぶりなので、大丈夫。そしてやはり、このファイバーケースシリーズは、本当に丈夫なのだ。

これらのファイバーケースは新潟の紙製品を製作する専門メーカー、安達紙器工業さんで製作されているセンプレのオリジナル製品だ。この手のもので国産なのは珍しく、故に品質は確か。1枚のボードは結構厚みがあって、本当にしっかりしている。金具もかなり頑丈だ。

こういう収納系のものって実際世の中に沢山あって、使いやすいものとそうでないものがとてもはっきりしている。やはりよく考えられてちゃんと作られているものは、使い心地が良いものです。

>おわり

ご紹介アイテム

□ 3段ボックス横型

各書類ごとの整理、手芸用品などの収納にも良いサイズ。

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□ ファイルボックスS

棚に収納しても開口部が広いので取り出しやすいです。

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□ ファイルボックス A4

前後ネームホルダー付き。お好きな向きで使えます。

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□ コード収納ボックス

コード収納はもちろん、CD入れにもジャストサイズです。

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センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。