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第12回 狭いエントランスを、なんとかしたい


スリッパラックKOF etc...


(※)一部販売終了商品がございます。

エントランスのインテリアをどうにかしたいと、ずっと考えていた。玄関は家の顔、色々な他人(ひと)の目に触れる。特別な来客はなくても、配送業者やたまたま通りがかった近所の人に偶然見られることもある。ちょっとした瞬間に玄関の内側を覗かれて、片付けておけば良かったと恥ずかしい思いをしたことが何度かあった。なので、玄関はいつも綺麗にしておきたい。風水でも運気は玄関からやってくるという。なのでいつも清潔に掃き出され、きちんと片付いている玄関に... とか、そんな理想通りになんてなかなかいかないのだ。

我が家の場合、一番の悩みは狭いということ。
自宅は築20年以上のマンションで建物全体は東西に長く、そこを南北に長い似たような間取りの室が並んでいるよくある構造。狭い敷地にいかにたくさんの戸数を押し込むか、大概の集合住宅はそういった思惑の上設計されているので玄関なんて出入りさえできればいればいいでしょ、くらいのサイズだったりする。間口の大きさで税率が決まっていた江戸時代の京都だったらかなりの節税になっていただろうなあ、なんて思ってしまうくらいの可愛らしい寸法なのだ。
おまけに窓がなく外光が入らない。ドアを開けていないと昼でも暗く気分も下がってしまう。

そんな残念な玄関でもなんとか使いやすく素敵にならないか・・・、そんなことを考えていた矢先にセンプレで見つけた幾つかの商品を、ご紹介したいと思う。


まず、狭い玄関での一番の悩みは靴の置き場所だろう。
据付のシューズボックスはあっても、靴は溢れかえる。我が家の場合はシューズボックスの扉が開き戸で手前に大きく開くため、幅のない廊下から靴が取り出しにくいという欠点があった。靴の出し入れがしにくいと、どうしてもたたきの上にいつも靴が並んでいる状態になる。まあ面倒でもこまめにちゃんとしまえば良いのだが、それもなかなかままならない。どうしたものかと頭を抱えていた時に、このシューラック 「STICK(スティック)」(※)と出会った。
アッシュ材の丸棒にスチールのラダーが付いた、シンプルでミニマムなデザイン。立てかけた際の奥行きは約30cmほど。同じ奥行きでも箱物タイプの収納を置いてしまうと圧迫感がすごくかなり邪魔になるが、これなら狭くても存在感があまりない。22cm程度の小ぶりな靴なら9足置けるし、ショートブーツも収納できる。風通しもいいので靴が湿気にくい。ラダー部分にフックなどをかければ、靴べらや洋服ブラシなども下げられる。 簡単に移動できるため玄関の掃除もしやすいのが利点だ。

次に置き場所に悩むのがスリッパだろう。スリッパラックも様々なタイプがあるが、狭小玄関では高さがあるものは邪魔になる。そんな時におすすめなのは、この「KOF(コフ)」だ。
フィンランドバーチ材の合板で、奥行きは10cmほどしかない。スリッパを抱き合わせにすれば4足収納でき、高さが低いのでとにかく人の通りを妨げない優れものなのだ。

それからいつも困るのは、傘の置き場。傘立ては、ないと不便だけれど使わない時には邪魔になる。そんな悩みはこの可愛らしい 「SPLASH mini(スプラッシュ ミニ)」 (※)が解決してくれる。
直径12cm、高さが9.6cmと、片手に乗るくらいコンパクト。なのに傘が7本も収納できる。高さがないので、 未使用時に荷物に引っ掛けて倒すなんてこともない。デザインがおしゃれなので玄関にずっと出しっぱなしにしておいても気にならないし、小さいため靴と一緒にシューズボックスの中に片付けてしまうこともできる。憂鬱な雨の日でも、可愛いフラワーモチーフが出迎えてくれると、思わずにっこりしてしまう。

そして玄関に絶対欲しいのが、コートハンガーだ。来客時に上着をかけたり普段使う帽子や袋物などを下げたり、 あると重宝するのだがなかなか素敵なデザインのものに巡り合わない。狭小玄関ではスタンド型のものを置くスペースもない。そんな時に見つけたのが、このフック「WIRE NUMBER(ワイヤーナンバー)」。海外のノスタルジックな建物のドアや壁面に付いているナンバーを、イメージするデザイン。好きな数字を並べて玄関先に取り付けると、これだけで楽しくなってくる。

ともすると散らかりがちな、エントランス周り。狭さを克服し、なおかつおしゃれなインテリアなら家に帰ってドアを開けた時、ほっと安らぎ疲れも癒されると思うのです。

>おわり

ご紹介アイテム

□ KOF

コの字型の木製スリッパラック。

商品ページへ

□ WIRE NUMBER

玄関に取付けてユニークな目印。

商品ページへ

センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。