Woman Craft


「Women Craft」は、タンザニアのンガラで運営されているコミュニティ主導の社会事業です。東アフリカの天然素材や色鮮やかな布を使用した手織りの室内装飾品をデザイン、生産、輸出しています。ンガラは紛争が行われていたブルンジ、ルワンダ、タンザニアの国境付近に位置し、「Women Craft」はこの地域で300人以上の女性を雇用しています。熟練した技術をもつ女性たちにビジネスチャンスを与え、地域社会に前向きな変化をもたらしています。


ブルンジは、東アフリカの五大湖地域にある小さな内陸国です。1972年と1993年の民族間紛争や内戦による暴力を逃れるために400,000人以上が近隣諸国に避難しました。難民キャンプは比較的安全であり、キャンプ内の基本サービスは受けられていますが、ブルンジ難民の危機への対応は非常に不十分で必要な資金のわずか21%しか手に入らず、世界で最も資金が少ない難民の対応となっています。その結果、食糧配給などのサービスは限られており、1人あたりの必要食糧量の約60%しか供給されていません。


WomenCraftは難民のための収入機会得るために、2007年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の実施パートナーとして開始されました。 以来、WomenCraftは女性をこれらの国から企業に結びつけ、一つの共通の目標を持って一つのビジネスとして協力して平和中心のアプローチを続けています。これらの関係は、以前の難民と難民収容地域社会の間の緊張を緩和し、紛争によって傷ついた地域をまとめるのに貢献しています。


WomenCraftの商品群は長年の熟練の技術と世界を見据えたリサーチを繰り返し、さらに品質管理を徹底することで、機能的で美しいホームデコレーションアイテムをデザイン・製造し、販売・提供しています。材料には現地に群生する植物を利用し生活に根付いた素材を用いています。
■主に使用されている素材
・スターグラス :ンガラ周辺でよく見られる草。WomenCraftの製品で最もよく使用されています。
・パピルス :アクセスの難しい湿地帯に生息する草。ハンガザ族の伝統的な技法では中心の核の部分で使用されています。
・バナナの茎の皮:Peteなどのデザインでかわいいキャラメル色のアクセントとして使用されています。
・キテンゲ :アフリカで衣類として体に巻いたり、赤ちゃんをおんぶすると きなどに使用される布となります。




美しい、高品質のアイテムは一つずつハンドメイドで作られています。熟練した技術をもつ女性達はWomenCraftの原動力となっています。