世界で最も美しい美術館のひとつ、ルイジアナ近代美術館から。
デンマークの名門美術館「ルイジアナ近代美術館」は、ピカソやマティス、キース・ヘリングなど、世界的アーティストの展覧会を数多く開催してきました。その歴史を彩るアートポスターは、美術館の美学と思想を今に伝える特別なコレクションです。
「芸術はすべての人のものである」─そんな美術館の想いが込められた1枚を、ぜひ暮らしの中に。
スウェーデンの画家、カリン・ママ・アンダーソン（1962–）の作品《Lyckokatt》（2014）をモチーフにしたルイジアナ美術館のプリントです。2021年の展覧会「Humdrum Days」でデンマーク初の大規模な紹介となり、彼女が同世代の中でも屈指の重要な画家であることを示しました。厚手の非塗工紙に印刷されており、質感も味わい深く表現されています。
「Lyckokatt（ラッキーキャット）」は、一見すると親しみやすい表情を持ちながらも、ママ・アンダーソンがしばしば大面積で用いる「黒」との関係性を思い起こさせます。黒は、温かみや冷たさ、光沢やマットな質感など様々に変化し、時には厚塗りで激しく、また時には薄く吹き付けて風景を覆い隠します。彼女にとって黒は「死の潜む奥行き」であり、それ自体がひとつの美学となっています。
ママ・アンダーソンの絵画は、美術史の引用や見つけた写真、映画、古い資料などを基にし、しばしばモノクロの素材を活用。これにより色彩選びの自由度を広げています。彼女の制作は「絵の上に絵を重ね、写真の上に写真を重ねる」作業とも言え、そこから広がるのは示唆に富み感情を揺さぶる物語世界。しかし決して単なる模写ではなく、絵具や木炭、チョークを使いながら巧みにイメージを解体し再構築することで、新たな物語が紡がれていきます。
※こちらはポスターのみの販売になります。フレームをお探しの方は
こちら。