ジャン・プルーヴェのデザインによる
アントニー リミテッドエディション 2025
1984年、パリで一脚の椅子に出会ったことが、すべての始まりでした。
ヴィトラ現名誉会長、ロルフ・フェルバウムの目にとまったのが、ジャン・プルーヴェによる「アントニーチェア」。これがヴィトラとプルーヴェの物語の出発点となりました。
フランスのデザイナーであり建築家、そしてエンジニアでもあったジャン・プルーヴェは、1950年代初頭に、パリ近郊のアントニーに計画された大学都市の学生寮のために、「アントニー」をデザインしました。
「アントニー」の特徴的な金属フレームの構造は、「コンパス ディレクション」テーブルと類似しています。ふたつのブラケットが、なめらかな曲線を描く成形合板の座面に添い、金属チューブの脚が全体をしっかりと支えています。「アントニー」は、ジャン・プルーヴェのデザインの中では比較的後期の家具デザインのひとつです。そして、「ヴィトラ デザイン ミュージアム」が所蔵するコレクションに最初に加えられた椅子でもあります。そのため、現在では7,000点を超える家具コレクションの中でも、ひときわ特別な存在です。
その「アントニー」のリミテッドエディションを2025年10月に発売します。背もたれと座面の木部には、独特の木目が美しいヨーロッパ産のパイン材を用い、その風合いを際立たせるナチュラルなワックス仕上げを施しています。金属のフレーム部には、ジャン・プルーヴェが生前に実際に使用していたカラー、「海賊の赤」を意味する「Rouge Corsaire (ルージュ コルセール)」のパウダーコート仕上げを施した限定モデルです。
販売は、ヴィトラが大切にする価値観 ― デザイン性の高さ、丁寧な顧客対応、そして品質へのこだわり ― を体現する企業として、プレミアムパートナーに選定された2社。センプレ と コネクト(札幌)。センプレは、ヴィトラの世界観をさらに深く日本に紹介します。