「シンプルであること」だけを
限界まで追求して作り出された"彫刻のようなゴミ箱"
不要な要素を徹底的にそぎ落とし、ひたすら“シンプルであること”を追求して作り出されたMOHEIM(モヘイム)のゴミ箱、スウィングビン(SWING BIN)。丸太を斜めに鋭く切り落としたようなフォルムの本体に、天然木突板のフタが優しさをプラスします。シンプルなのはフォルムだけではありません。その構造も驚きのミニマルさ。ネジなどの金具を使わずただ置いてあるだけのフタが、スィングするように滑らかに開閉するのです。
このゴミ箱を制作したのは、福井県福井市に本社工場を置く株式会社プラスティックス。樹脂素材をメインに金属や木材など様々な材料を用いた製品の製造販売を主とする企業で、スタイリッシュでおしゃれなインテリア雑貨のブランド、MOHEIMを展開しています。またデザイナーは福井県生まれで、東京を拠点に家具・プロダクト・空間・グラフィックデザイン等のデザイン・ディレクションを行う、竹内 茂一郎。デザイナーのセンスとこだわり、そしてメーカーの高い技術力が結実し製作されたゴミ箱、スウィングビンは、“世界で一番美しいゴミ箱”と海外でも高い評価を得ています。
その道のりは簡単なものではありませんでした
シンプルでスタイリッシュなスウィングビンですが、その製品が販売に至るまでの道のりは決してシンプルとは言えませんでした。「今までに見たことのない美しいゴミ箱を作る」というデザイナーの思いでスタートし、2010年のミラノ・サローネにてプロタイプを発表。その会場で注目を集め、翌年には「最も影響力のあるライフスタイルマガジン」とも呼ばれたイギリスの雑誌『wallpaper*』のDESIGN AWARD 2011で賞を獲得。同年『wallpaper*』創刊時の編集長だったタイラー・ブリュレ氏が立ち上げたことでも有名な『MONOCLE』誌でも“Design Directory 2010/11 Top 25 products”に選ばれました。
が、現実には量産化のハードルは非常に高く、商品化ができないまま2~3年の月日が流れていきました。金型製作だけでもかなりのコストがかかるうえ、理想的な製品に仕上げるためには詳細にわたる緻密な計算と、そして大変高度な加工技術が必要だったのです。しかし、クラウドファンディングを使って資金を集め、多くの試作を製作しては失敗修正を重ね頓挫しそうになりながらも、2015年にようやく量産販売に至りました。
シンプルなデザインは
インテリアとの相性も抜群
シンプルで美しいデザインは、様々なインテリアスタイルと相性も抜群です。明るいカラーのホワイトやグレーは、ナチュラルなお部屋やエレガンスな空間にも。またブラックはモダンやレトロ、ハードなインテリアにもマッチします。とかく生活感が出がちなゴミ箱ですが、フタ付きなため中のゴミが見えないのが嬉しい。お部屋にさりげなく置いてある様はまるで、アートのような佇まいです。
究極なのはフタの構造
スウィングビンの最大の特徴は、そのフタの構造にあります。上部にただ載っているだけのフタですが、その開閉はとてもスムーズ。ポンと押すとバランスを保ちながらゆるりと開き、ほどなくして元の位置に戻ってパタンと閉じます。この開閉のメカニズムは斜めにカットされた円筒形の本体と、フタを引っ掛けるためのわずかな段差、そしてフタに施された切り込みだけで成り立っているもの。また蓋が回りすぎて外れないように、本体の内側に小さな突起上のストッパーがあるのみです。ビスなどの金具は一切使っていません。
フタは本体に固定されていないため、簡単にスッと持ち上げるだけで外せ、またポンと本体にのせるだけで元に戻るという仕組み。そのため中のゴミが捨てやすく、ゴミの収集もストレスになりません。
中にゴミ袋をセットできます
スウィングビンは内部にゴミ袋を取り付けられる、便利な機能付きです。その構造もシンプルで一枚のPVCシートをロールさせて内部に沿わせ、それに袋を引っ掛けるだけ。ゴミ袋を必要としない方は、もちろん取り外して使用できます。
サイズは2種類、カラーは3タイプ
スウィングビンは2サイズ。φ21cm×H43cmのMサイズと、φ20.5cm×H30cmのSサイズがあります。ホワイトとグレーのボディにはハードメープルの、ブラックにはウォルナットのフタが付いています。フタの素材はMDFに天然木の突板仕上げです。
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