ソメイヨシノ
日本人にとっての桜の代名詞。名前の由来は江戸の「染井村(現在の駒込あたり)」の植木屋が「吉野」の名前で売り出したためと言われています。成長が早く、花もよくつくので、観賞用として全国的に広がりました。
オオカンザクラ
埼玉県の安行の、田中一郎宅にあった桜が広まったのが始まり。そのため、別名「安行寒桜」とも呼ばれます。普通のカンザクラより大輪なのが特徴で、ソメイヨシノより1週間程早く咲く美しい桜です。
カワヅザクラ
昭和30年頃に静岡県河津町で発見された早咲き品種。開花時期が特に早いのが特徴で、毎年2月10日前後から1ヶ月間「河津桜まつり」が開催され、河津町は一足早い春を求める観光客でにぎわいます。
ヤエベニシダレ
江戸時代から栽培されている園芸品種の桜。その名の通り、八重咲きで濃い紅色の花をつけるシダレザクラです。京都の平安神宮のヤエベニシダレは有名で、谷崎潤一郎の「細雪」や、川端康成の「古都」にも登場します。
コマツオトメ
ソメイヨシノよりも小ぶりで花びらに丸みがあり、先端の色味がやや濃いのが特徴です。この可愛らしい特徴と、上野公園の小松宮彰仁親王銅像の近くに原木があることから名前がつけられました。