ヨーロッパのカフェで親しまれているチェアを、暮らしの中へ
ヨーロッパにおいてカフェはさまざまな文化や慣習を持つ人種が、食事をとり、長時間論議を交わし、あるいは無目的に腰を休め、さらなる文化を形成していくパブリックな場。その場で使用されているチェアは、おのずとボーダレスなシンプルなデザイン、立つ、座る、体を休める、といったひとの動作を快適に導く機能性を備え、軽量で耐久性を持つチェアにブラッシュアップされました。センプレのカフェチェアは、イタリア・ウディネにある工場において、長く作り続けられたモデルをさらに座り心地を改良することで生まれました。
イタリア・ウディネで作られる曲木
曲木とは、一本の無垢の木の棒を、つなぎ目や継ぎ目、重なりを作らずに曲げて作ることです。センプレのカフェチェアは、40年以上にわたり曲げ加工に特化した家具作りをしているイタリア・ウディネの工場で、蒸気をかけた木材を力強く曲げ作られています。
最高のビーチ材の選択、適切な湿度の割合、完璧な温度、そして一つ一つの微細な段階の正しいタイミングが揃うことで、堅牢さとしなやかさを併せ持つ完璧な仕上がりとなります。熟練の職人技、手先の器用さ、原材料の選択、細部への絶え間ない配慮は、日々変わることなく続けられています。
使いやすい機能性と強度
チェアの足元に施されたラックのような貫は、ちょっとした荷物を置くスペースとして、時には足掛けとして活躍します。この機能的な貫があることによって脚の強度も上がり、不特定多数の方が使用する場面でも安心してお使いいただけます。
塗装について
カラーは、無塗装仕上げ、オイル仕上げ、ブラック塗装、グレー塗装の4種類です。
【無塗装仕上げ】
木地そのままの風合いや香りを楽しむことができる、ナチュラルな素材感が魅力の仕上げです。天然ワックス仕上げや着色など自分の好きな塗装を施すことも可能なので、オリジナルのチェアとして楽しむこともできます。
【オイル仕上げ】
「OSMO#1101エキストラクリアー」を表層に浸透させた仕上げです。オイルが木に潤いを与え汚れなどから保護し、若干ですが水も弾きます。上品で光沢のある飴色が魅力で、木肌の自然な風合いやオイル独特のしっとりとした手触りを楽しむことができます。お手入れを続けていくと経年で味わいのある濃い褐色に変化します。
【ブラック・グレー塗装】
あらゆるインテリアに合わせやすく、またカラーが美しく見えるように、ブラックは半艶、グレーは3分艶で仕上げています。艶を出しすぎず、上品な仕上がりの塗料を選びました。
デザインは2タイプです
カフェチェアは、デザイン違いで「BENT」と「MILANO」の2タイプがあります。
BENT / ベント
背あたりがよい曲線の背もたれ。背中を預けた時に丁度よい角度で、背中全体に沿うように設計されています。
コンパクトな正円の座面も、チェアの美しさを引き立ててくれています。

モデル身長:156cm
MILANO / ミラノ
背もたれのカーブがぴったり背中にフィットし、また、広めに作られた座面でゆったりと、安定感のある座り心地です

モデル身長:156cm
BENTは約3.1kg、MILANOは約4.1kgと軽量で、掃除の際にも楽々移動できます。それであって耐久性にも優れているので、ご自宅のダイニングだけでなく、カフェやレストランなどのチェアとしても魅力を発揮します。
シートクッションを追加すれば、さらに快適に
カフェチェアは板座のため、長時間着席していると座面の硬さが気になる場合があります。そんな方には、ウルトラスエード生地で作られた シートクッション との併用がオススメ。高密度ウレタンの中材を使用し、置くだけでより快適な座り心地が実現します。
メンテナンスについて
【無塗装仕上げ】
汗や手の汚れが付きやすいのでこまめなお手入れが必要となりますが、サンドペーパーをかけるだけで落とすことが可能です。粗さは傷や汚れがひどい場合は240番(中目)のものを、汚れをぼかす程度の場合は400番(細目)のものがオススメです。
普段のお手入れは乾拭きで、汚れが付いた場合はぬるま湯に浸し、固く絞った柔らかいきれいな布で優しく拭いてください。
【オイル仕上げ】
使用していくうちにオイルが薄くなっていきますので、年に2,3回程度オイルを塗布して潤いを補っていただくと美しく保てます。カフェチェアで使用しているオイルは「OSMO#1101エキストラクリアー」です。全体的に汚れが目立ってきた場合は、ソープ溶液で1度洗ってからオイル塗装することをおすすめします。
普段のお手入れでは、住居用洗剤や化学薬品などは使用せず、濡らして固く絞った布で優しく拭いてください。
【ブラック・グレー塗装】
日常のお手入れは、基本的に乾拭き、または水に濡らして固く絞った布で拭き取ります。中性洗剤の使用も可能です。アルコール、ベンジン、シンナーなどは塗装剥がれの原因となりますので、ご使用を避けてください。