KIKOF / キコフ
紙で成形したようなシンプルな形
グラフィックデザイナーであるキギのクリエイションにより、紙で成形したようなシンプルな形に仕上げています。八角形をベースとしたフォルムは、直線のみで構成され、紙に近づける表現が、うすく、ごく軽い食器を生み出しました。直線的なかたさと、陶器の持つ柔らかい印象、何度も調整した釉薬の色合いが独特の素材感をつくりだし、磁器では表現できない味わいが特徴となっています。紙の薄さや角度を再現するため、製造工程には様々な試行錯誤がなされました。火に強く、大きなものをつくるのに適した特性を持つ信楽の土だからこそ可能となったかたちです。器の色は琵琶湖の朝、昼、夕の湖面に映る色の表現で、それぞれ、Morning blue、Noon white、Sunset pink、と名付けられました。
刻印された数字 670.25 は琵琶湖の面積を表しています。