倉俣が好んで用いた素材のひとつである、エキスパンド・メタルを用いた最初の椅子です。一体となった背と座は、流れるようなS字のライン。前脚しかない片持ち構造で、脚と一体となったカーブした肘掛が、緊張感を生み出しています。後ろ脚がないため座ると脚がしなり、金属の座面なのに想像以上に座り心地は柔らかです。名前は、ノリの良いジャズのスタンダードナンバーから。長い事製造されていませんでしたが、ギャラリー田村ジョーの手で復刻。センプレは、メーカーとしてこの椅子に関わっており、シリアルナンバーの入ったプレートが付与されています。【1985年デザイン】