ベンチのある生活、始めてみませんか?

北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランドartek(アルテック)。そのアルテックから1945年に発表されたベンチ153A、ベンチ153Bは、洗練された美しい作りながらも様々な場所で活躍できる利便性を持ち合わせています。デザインを手掛けたモダニズム建築の巨匠、アルヴァ・アアルトはこのベンチをどこにでも持ち運んで使用できるようにと、座面をスリットのあるデザインにし軽量化させました。そのため少ない力でも楽に移動させることができ、ダイニングや玄関はもちろん、屋内のプランターラックやサイドテーブルとしても最適です。このベンチシリーズは、楽しみながら使う家具ではないかと思います。ぜひ自由な発想とお好きな用途で活用してみてください。
使い方は自由。日常のいたるところで活躍します。
腰をかけるだけでなくマルチに活躍するベンチ153。軽量で移動も楽々できるので、あらゆる空間に持ち運ぶことができます。用途を変えながら長く愛用できるとても優秀なアイテムです。

ダイニングの腰かけとして。普段は別な用途で使用していて、来客時にさっと移動させて席を作ることもできます。背もたれの無いデザインなので、チェアを複数用意するよりもお部屋がすっきりして見えるのが嬉しいです。

靴を脱ぎ履きする時にほどよい良い高さ。玄関に1脚あると便利です。座った横に荷物を置くこともできるので、荷物を汚さずに済みます。

ソファのサイドテーブルとしても活躍します。長さがある分、本を置いたりマグカップを置いたり、たくさんの物を乗せることが可能です。

屋内でのプランターラックとして植物を置くのもオススメ。シンプルなベンチなのでグリーンやお花と調和し、お部屋にも馴染みます。

153Aは幅が112.5cmあるので、ディスプレイ棚に最適。リビングではTVボードとして使ったり、2つ並べてソファの背面に置いたり。またベッドルームではシングルベッドのフットサイドに置いて使ったりと、いろいろな場面で活躍します。

153Bは基本的に1人用ですが、お子さまは並んで座ることもできます。境目がなく距離も近くなるので、より仲が深まるかもしれませんね。
シンプルな作りですが、とても丈夫。




ベンチ153の座面は等間隔に「隙間」が施されており、このおかげで軽量な作りとなっています。ビスで組み上げるシンプルな構造ですがとても丈夫です。 またお客様自身で組み立てていただくことによって梱包をミニマムサイズにし、輸送にかかるCO2排出量削減に貢献しています。実用性はさることながら、洗練されたデザインと、アルテックを象徴するLレッグがとても魅力的。まさに使いやすさと美しさが同居している素晴らしいベンチなのです。 座面裏にはアルテックの正規品である証のラベルも付いています。
artekのアアルトデザインの製品の多くは、お客様組立てとなっています。


アルテックのアアルトデザインの製品の多くは、お客様自身で組立てていただく仕様となっています。ビスなどのパーツも全て同梱されておりますので、組立て説明書をよくご覧いただいて手順通り組立ててください。ドライバー1本で簡単に組立てることが可能ですが、ご自身での組み立てが難しい場合は完成品もご用意しております。その場合別途費用がかかりますので、詳しくは各商品欄をご覧ください。
寸法図


座面の硬さが気になる方は、シートクッションとの併用もオススメです。

ベンチ153シリーズは板座のため、長時間着席していると座面の硬さが気になる場合があります。そんな方には、ウルトラスエード生地と、フェルト生地で作られたシートクッションとの併用がオススメです。高密度ウレタンの中材を使用し、置くだけでより快適な座り心地が実現。どちらもセンプレオリジナルとなっており、厳選したファブリックから丁寧にお作りしています。
artekのこだわり折畳む...
無垢の木を曲げる世界で唯一の製法、L-Leg。




脚部はL-Leg(エルレッグ)と呼ばれる、曲木の製法で作られています。こういった形状の製品の多くは成形合板がほとんどですが、Artek社は約3年の年月をかけ、硬く分厚い木材を曲げる唯一無二の技法を生み出しました。
その方法とは、まず、まっすぐなバーチ無垢材の先端から曲げる部分までに、5mmほどの間隔で切り込みを入れます。次に、櫛のようになった材の隙間に、薄い板と接着剤を入れて型に嵌めます。その後加圧加工をし、曲げていきます。そして最後に、やすりをかけて仕上げます。
これはフィンランド伝統の「挽き曲げ」技法を応用したもの。強度があり、狂いが少なく、テーブルの脚など大型材にも適用できるのです。
フィンランド産の木材にこだわり、試行錯誤を重ねたアアルト。

フィンランドで産出される木材は松やモミ、白樺がほとんどで、当時一般に家具材として使われるような堅牢な木はありませんでした。そのためアアルトは、積層合板の成形と曲げ技法を開発。自国産の木材を使いながらもクオリティの高い、堅牢な家具を作り上げました。シンプルで環境に優しいプロダクトは、機能的かつサスティナブルなデザインとして親しまれています。
時代を超越する存在。「良いものを長く使う」という考え方。

自然素材を使ったアルテックの製品は、時を重ねることで美しさを増していきます。素材自体のもつ個性や、経年による色の変化、使い込むことによって積み重なるそれぞれの歴史や思い出とともに更なる価値が高まるのです。機能性、耐久性、デザイン、すべてが持続可能であるがゆえ、アルテック製品は、時代を超え、愛され続ける存在です。
使い古された家具に新しい命を。artekの「2nd Cycle(セカンド サイクル)」活動。


1935年の創業以来、フィンランド国内および世界中の国へと広がっていったアルテックの家具たちは今や約数百万以上。そしてアルテックは2006年に、フリーマーケットや古い工場、学校、造船所などから使い古されている家具を探し出して買い取る「2nd Cycle(セカンド サイクル)」という活動を始めました。上の2つの写真は、ヘルシンキの2nd Cycleストアです。年月を重ねることは古くなり色あせることではなく、新たな魅力と価値が加わること。時代を経ても変わることのない品質と魅力を実証するとともに、本当に良いものを選び、いつまでも使い続けていくことの大切さを伝えています。


また、ヴィンテージ家具を見る時にはぜひ「ネジ」にも注目してみましょう。近年では約90%以上の家具にプラスネジが使用されていますが、2ndサイクルの家具はマイナスネジのものも多く存在します。これはなぜかと言うと、1950~1960年代にプラスネジが本格的に導入され、それ以前のものはすべてマイナスネジを用いて製作されていたからです。1930年代にアメリカでプラスネジの開発が進められていたそうですが、アルテックでは1960年代後半までマイナスネジを使用し、1970年代にかけて徐々にプラスネジに移行していったそう。つまりマイナスネジは、古い時代から愛され続けた家具の証となります。小さなポイントですが、こうして細部にも注目してみると、より歴史を感じることができて面白いものですね。※アルテックの2nd Cycle製品は、現在センプレではお取り扱いはありません。