¥ 75,900 〜 ¥ 102,300
フィンランドが生んだモダニズム建築の巨匠アルヴァ・アアルトによって、1935年に発表されたハイスツール64とハイチェアK65。ダイニングチェアや一般的な高さのスツールに比べて使う場所が限られているイメージですが、キッチンはもちろんアイデア次第で家の中の様々な場所で使え、また住宅以外にカフェなどでも活躍します。フィンランドバーチのナチュラルさとアアルトイズムを感じるフォルムの美しさが両立した、空間をおしゃれに格上げしてくれるハイスツールとハイチェアです。
※裏面などの見えにくい部分には節や傷のような箇所がある場合がございます。
※組立式。
フィンランドを代表する建築家兼デザイナーのアルヴァ・アアルトによって手掛けられたハイスツール64・ハイチェアK65。アルテックを象徴する「L-leg」を採用し、洗練されたシンプルなデザインながら丈夫で長く使うことができる、ハイスツール・ハイチェアです。北欧を愛したアアルトのこだわりでもあるフィンランドバーチが用いられ、1935年の誕生以降も世界中の人々に親しまれています。
ダイニングやキッチンでの腰掛けとしてはもちろん、座面がフラットで水平なため物を置く場所としても活躍。ナチュラルやモダンな空間に似合い、お部屋をよりおしゃれに格上げしてくれるハイスツール・ハイチェアです。
アルテックのハイスツールは住宅ではもちろん、カフェなどのショップやパブリックスペースでも活躍します。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは、美しいだけでなく軽量で、持ち運びがしやすいのも嬉しいです。
対面式キッチンのカウンターテーブルに合わせれば、キッチンでの作業中や料理中でも、家族とのコミュニケーションの場になりますね。
たくさんの材料の仕込みをする時や、煮込み料理の合間にちょっと一息したい時。また料理中に何か物を置きたい時など、キッチンに1脚あるだけでとても便利に活躍してくれます。
座面が水平なので、ディスプレイや小さな荷物置きスペースとして。背が高いので立った状態で物を取る時に腰を曲げずに済みます。北欧デザインがお部屋の片隅にあるだけで、暮らしが豊かになりそうです。
カフェやオフィスのハイテーブルに。アアルトデザインがお店や仕事の空間をセンスアップしてくれます。
ハイスツールやハイチェアを選ぶ時は、まず座面の高さに着目してください。座面高とカウンターの高さの理想の差尺は、約25~30cmとされています。
ハイスツール64の座面の高さは、65cmと75cmの2種類。ハイチェアK65は59.5cm。ですので、合わせたいカウンターの高さを測ってみて、それに合うものをお選びください。
ミドルカウンターと呼ばれる約90cm~95cmの高さのカウンターにオススメです。対面キッチンのカウンターなどに多く見られるサイズです。
ハイカウンターと呼ばれる100cm~110cmの高さに適しています。バーでよく見かけるカウンターも、この高さであることが多いようです。
一般的な戸建てやマンションのキッチン高は85cm~90cmであることが多いため、K65はそれに最適な高さです。
背もたれがないので360°どの角度からでも立ち座りができ、座ったまま後ろや横など好きな方向を向くことが可能です。身長によってはフットレストに足がつかないこともありますが、レッグの広がった大きめな作りと、直径35cmの広い座面がお尻を支え、とても安定した座り心地です。
小さな背もたれですが、腰をしっかりサポート。楽に座ることができるつくりです。座面からフットレストまでは42.5cmの高さなので、足も届きやすく落ち着いて着席できます。
ハイスツール64とハイチェアK65の座面には、バーチのほかに「リノリウム」と「ラミネート」そして「ラッカー」仕上げがあります。
まず「リノリウム」とは、亜麻や木粉などの天然材料を用いた自然素材のこと。燃やしても水と二酸化炭素しか排出されないことから、人体や環境に優しい素材として約160年前にヨーロッパで発明されました。触ってみるザラっとしておりマットな印象です。
続いて「ラミネート」。これはHPL(ハイプレッシャーラミネート)のことで、正確には「メラミン樹脂、フェノール樹脂を特殊な紙に含浸させ、それを何枚も重ね合わせて高温高圧で積層形成したプラスチックの板」のこと。熱に強く、表面が硬いので傷が付きにくく、汚れも付きにくいのが特徴です。
最後に「ラッカー」とは、樹脂などを揮発性の高い溶媒(アルコールやシンナー)に溶かした塗料のこと。家具やギターなどの楽器に利用されています。ウレタン塗装より塗膜が薄いので木の質感を感じることができ、アルテックの製品の表面はしっとりとした半艶に仕上がっています。 ラミネートとリノリウムの座面の木口には、素材の断面が剥き出しにならないよう無垢の単板が巻かれています。座面の素材が異なるだけでも印象が変わってきますので、ぜひお部屋の雰囲気にあわせてお選びください。
また、座面は無垢の集成材をロの字型に枠組みし上下に薄い板を貼った、「フラッシュ構造」と呼ばれる構造で作られています。コンパクトかつ軽量で、芯材までバーチ材を使用。表と裏に同等の素材の板を使用することで反りにくい工夫がされています。ビスで組み上げるシンプルな構造ですがとても丈夫です。
ラミネートとリノリウムの木口には、素材の断面が剥き出しにならないよう無垢の単板が巻かれています。また、ホワイトラッカー及びブラックラッカーのハイスツールは、脚部まで塗装されたオールカラー仕上げとなります。
座面の素材が異なるだけでも印象が変わってきますので、ぜひお部屋の雰囲気にあわせてお選びください。
センプレでは背もたれのないハイスツール64を高さ違いで2種、背もたれのあるハイチェアK65を1種取り扱っております。カラーはバーチ素材の木目をスツール全体に活かしたものから、座面のみにアクセントカラーの入ったリノリウム・ラミネート、スツール全体に塗装を施したブラックラッカーとホワイトラッカーまで幅広いバリエーションです。また国内在庫品は約2~3週間でお手元にお届けすることが可能ですが、海外取り寄せ品は3か月以上お時間を頂戴しております。あらかじめご了承ください。
アルテックのアアルトデザインの製品の多くは、お客様自身で組立てていただく仕様となっています。ビスなどのパーツも全て同梱されておりますので、組立て説明書をよくご覧いただいて手順通り組立ててください。ドライバー1本で簡単に組立てることが可能ですが、ご自身での組み立てが難しい場合は完成品もご用意しております。その場合別途費用がかかりますので、詳しくは各商品欄をご覧ください。
ミナペルホネンが発表した素材「dop」の生地でカバーリングができる、センプレオリジナルのシートカバーもご用意しております。取り付け、取り外しが簡単にできるので、お部屋の雰囲気や気分やに合わせて選びください。
スツール60とスツールE60は板座のため、長時間着席していると座面の硬さが気になる場合があります。そんな方には、ウルトラスエード生地と、フェルト生地で作られたシートクッションとの併用がオススメです。高密度ウレタンの中材を使用し、置くだけでより快適な座り心地が実現。どちらもセンプレオリジナルで、厳選したファブリックから丁寧にお作りしています。
脚部はL-Leg(エルレッグ)と呼ばれる、曲木の製法で作られています。こういった形状の製品の多くは成形合板がほとんどですが、Artek社は約3年の年月をかけ、硬く分厚い木材を曲げる唯一無二の技法を生み出しました。
その方法とは、まず、まっすぐなバーチ無垢材の先端から曲げる部分までに、5mmほどの間隔で切り込みを入れます。次に、櫛のようになった材の隙間に、薄い板と接着剤を入れて型に嵌めます。その後加圧加工をし、曲げていきます。そして最後に、やすりをかけて仕上げます。
これはフィンランド伝統の「挽き曲げ」技法を応用したもの。強度があり、狂いが少なく、テーブルの脚など大型材にも適用できるのです。
フィンランドで産出される木材は松やモミ、白樺がほとんどで、当時一般に家具材として使われるような堅牢な木はありませんでした。そのためアアルトは、積層合板の成形と曲げ技法を開発。自国産の木材を使いながらもクオリティの高い、堅牢な家具を作り上げました。シンプルで環境に優しいプロダクトは、機能的かつサスティナブルなデザインとして親しまれています。
自然素材を使ったアルテックの製品は、時を重ねることで美しさを増していきます。素材自体のもつ個性や、経年による色の変化、使い込むことによって積み重なるそれぞれの歴史や思い出とともに更なる価値が高まるのです。機能性、耐久性、デザイン、すべてが持続可能であるがゆえ、アルテック製品は、時代を超え、愛され続ける存在です。
1935年の創業以来、フィンランド国内および世界中の国へと広がっていったアルテックの家具たちは今や約数百万以上。そしてアルテックは2006年に、フリーマーケットや古い工場、学校、造船所などから使い古されている家具を探し出して買い取る「2nd Cycle(セカンド サイクル)」という活動を始めました。上の2つの写真は、ヘルシンキの2nd Cycleストアです。年月を重ねることは古くなり色あせることではなく、新たな魅力と価値が加わること。時代を経ても変わることのない品質と魅力を実証するとともに、本当に良いものを選び、いつまでも使い続けていくことの大切さを伝えています。
また、ヴィンテージ家具を見る時にはぜひ「ネジ」にも注目してみましょう。近年では約90%以上の家具にプラスネジが使用されていますが、2ndサイクルの家具はマイナスネジのものも多く存在します。これはなぜかと言うと、1950~1960年代にプラスネジが本格的に導入され、それ以前のものはすべてマイナスネジを用いて製作されていたからです。1930年代にアメリカでプラスネジの開発が進められていたそうですが、アルテックでは1960年代後半までマイナスネジを使用し、1970年代にかけて徐々にプラスネジに移行していったそう。つまりマイナスネジは、古い時代から愛され続けた家具の証となります。小さなポイントですが、こうして細部にも注目してみると、より歴史を感じることができて面白いものですね。※アルテックの2nd Cycle製品は、現在センプレではお取り扱いはありません。
1898~1976年。
1898年フィンランド中西部のクオルタネにて生誕。
20世紀を代表するフィンランドの建築家で自然素材を近代建築へ巧妙に取り入れ、温もりのある作品で知られるモダニズム建築の巨匠です。
人の生活を中心に考えられた建築・家具・照明器具・ガラス器など自然なフォルムでどんな空間でも調和するデザインで幅広く活躍しました。
フィンランドの主要な木材で弾力が強く無垢のままでは成形しにくい白樺材を活用しようと、成形合板や引き曲げの技術を開発し、新しい技術革命を生み出しました。
フィンランドをこよなく愛し、素材を活かした温かなオーガニックデザインで近代的感覚を取り入れた作品を数多く残し、世界のミュージアムにおいて永久貯蔵品と認定されている作品も多数。
北欧のファニチャーブランド・アルテック。フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトが手掛けたデザインはシックでモダン。そのどの時代にも通じる廃れることのない完成された造形美で、北欧を代表するブランドとして愛され続けています。
Artek社長マリアンネさんとの対談動画(2023年)はこちら
Artek社長マリアンネさんとの対談動画です。センプレ実店舗(池尻大橋)へご訪問いただいた際に、弊社・神原久康との対談形式でセンプレ社員から集められた質問にお答えいただきました!
◉こちらの商品の展示はございません。
※実店舗の詳しい展示状況については、商品コードと商品名をご確認の上、こちらよりお問い合わせください。
※展示が無い商品はブランドショールームやブランド直営店舗をご紹介しております。
Artek Tokyo Store
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