近代デザイン史の金字塔
PK0 Aは、デンマーク出身のデザイナー ポール・ケアホルムが手がけたチェアデザインの中で最も初期のものです。1952年にケアホルムがフリッツ・ハンセンでのキャリアをスタートさせた時期に誕生しました。
2枚の成形合板を使った美しい曲線のデザインは、当時の曲げ木技術の限界を押し上げると同時に、従来の椅子とは異なるフォルムに挑んだケアホルムの家具デザイナーとしての幅広い才能を裏付けています。
イギリスのデザイン誌Wallpaper* Magazineが主催するWallpaper* Design Awards 2023では、Best Sleeper Hits Award(ラウンジチェア部門最優秀賞)に輝きました。
製品化に至るまで
複雑な曲面で構成されているPK0は、当時の技術では量産することが難しく、製品化には至りませんでした。1997年にフリッツ・ハンセン創業125周年を記念して600脚のみ生産されましたが、その後復刻はなく、大変貴重なアイテムとなっていました。
2022年、フリッツ・ハンセンの創業150周年を記念して、待望の製品化。オリジナルのPK0に強度を持たせる改良を加えたのが、今の「PK0 A」です。
オリジナルを再現した、朱色のスペーサー
2枚の成形合板の間には、朱色のスペーサーが付属しています。これは当時のデザイン画を忠実に再現しており、ケアホルムへの敬意が感じられます。角度によって見えるこの朱色が、デザインのアクセントとして全体の印象を引き上げています。
2種類のバリエーション
種類はオレゴンパインとブラックカラードアッシュの2種類からお選びいただけます。まるで彫刻のようなデザインは、ご自宅のステートメントピースとしてワンランク上の上質な空間を作り上げます。
使用しているコーヒーテーブルはこちら
「PK0 A」と共にポール・ケアホルムによってデザインされたものの、製品化されることがなかったコーヒーテーブル「PK60」。
抽象的なフォルムが織りなす、モダンアートからインスパイアされたデザインです。ぜひ「PK0 A」と同じ空間で、ケアホルムの世界観をお楽しみください。
PK60はこちら