ミッドセンチュリーを象徴するラウンジチェア
CH22は1949年にデザインされ、1950年の家具展示会で発表されたウェグナー最初期のアームチェアです。無垢材を用いた低めのフォルム、オールの形を思わせる丸みを帯びたアーム、大胆に流線型を取り入れた背もたれなど、ミッドセンチュリーらしい造形が魅力です。
座面は封筒の裏面のような対角線模様で編まれたペーパーコード仕様。幅広の背もたれに体を預けてゆったり座ることができるだけでなく、座面の傾斜がウェグナーデザインの中では比較的緩やかなため、年配の方でも立ち上がりやすい設計となっています。
ディテール
CH22の随所には、細部まで職人の高度な技巧が息づいています。
座枠のコーナーは美しいフィンガージョイントで組まれ、前脚はコントラストの効いた木製のくさびで固定。成形合板による背もたれには楕円形の埋木が施され、印象的なディテールを生み出しています。
製作には手間のかかる工程が多く、長らく復刻されなかった理由のひとつとも言えますが、2016年の復刻にあたり当時の図面を忠実に再現。組立・仕上げ・座面張りなどは今なお熟練の職人による手作業で行われ、一脚一脚丁寧に仕上げられています。
チェアクッションで、座り心地をより快適に
CH22用に開発された革張りのクッションです。長時間のデスクワークやリラックスタイムに、チェアクッションをプラスするだけで、座り心地をより快適にします。体圧を分散し、腰やお尻への負担を軽減してくれるので、快適さとサポート力を同時に実現します。
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The First Masterpieces
1949年、カール・ハンセン&サンは、クラフトマンシップを大切にしながらも機械加工を大胆に取り入れることで、質を落とさず市民のための家具を作ろうとしていました。その頃、経済的にはまだ成功していなかった新進気鋭のデザイナー若きデザイナー、ハンス・J・ウェグナーと出会い、わずか3週間で5つの椅子をデザインしました。
この5つが「CH22」、「CH23」、「CH24」、「CH25」、「CH26」。カール・ハンセン&サンにとって最も重要なマスターピースです。
CH24とCH25は発売以来一度も途切れることなく生産され、さらに2016~2017年に他の3つも復刻されたことで、再び5つすべてが現行品として揃いました。これらの椅子は、カール・ハンセン&サンを知るうえで欠かせない存在であり、ウェグナーのデザイン哲学を体現するものです。
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