「結ぶ」「固定する」という意味をもつ「To-Tie」
イタリア人デザイナー、グリエルモ・ポレッティがデザインしたこのテーブルランプは、ケーブル、バー、シリンダーという3つのシンプルなパーツから構成されています。
デザインの鍵となるのは、照明器具としての形式的・機能的それぞれの特質を際立たせ、相互の結びつきでそれらを一体化する「テンション・システム」。 ポレッティが長年研究していた「構造的な張力」というテーマを初めて工業製品に置き換え、反映させています。
ネジや接着剤、溶接を必要としておらず、最小限のパーツを張力のみで結合・構成された、新しいテーブルランプです。
個性的なデザインなので、消灯した状態でも、まるでアート作品のように空間の中で存在感を放ちます。
最小限の部品が持つ、複数の機能
「To-Tie」を構成する各部品は、それぞれが複数の機能を持っています。
光源はアルマイト加工されたアルミニウム製のバーに内蔵されており、発光するだけでなく、ランプを持ち上げるためのハンドルとしても使用することができます。
また、布製の電気ケーブルは、バーに電力を供給するだけでなく、バーをガラスのシリンダーに固定する役割としても機能。透明度の高いガラスのシリンダーは、接合部の幾何学的な構成をより際立たせています。
スイッチの説明
用途に応じたバリエーション
バリエーションは3種類(T1、T2、T3)あり、それぞれの用途に応じてサイズやプロポーションが異なります。
一番小さいサイズ(T1)はベッドサイド照明として、一番高いサイズ(T2)はキャビネットの上やフロアランプとして、一番大きいサイズ(T3)はリビングルームのローテーブルの上に置いてご使用いただくのがおすすめです。
ブランド・デザイナー
Flos / フロス
イタリアを代表するプロダクトデザイン
1962年、イタリアを代表する建築家でありデザイナーでもあるカステリオーニ兄弟を中心に創設されました。 以後フロスはイタリアのデザイン活動の一大拠点としてアッキーレ・カステリオーニ、ト ビア・スカルパをはじめ多くの著名デザイナ ーがその代表作を続出させました。
Guglielmo Poletti / グリエルモ ポレッティ
1987年生まれ、ミラノを拠点に活動するイタリア人デザイナー。素材が本来持っている構成的な可能性を追求し、空間そのものから家具や照明器具のデザインに至るまで、さまざまな分野で活躍しています。
1987年生まれ、ミラノを拠点に活動するイタリア人デザイナー。デザインアカデミー・アイントホーフェンでコンテクスチュアルデザインの修士号を取得後、2016年にスタジオを設立。空間そのものから家具や照明器具のデザインに至るまで、さまざまな分野で活躍しています。
ポレッティの作品は、素材が本来持っている構成的な可能性を追求するものです。その仕事は、現存する形に対して新しい構築を生み出すというアプローチを通して、素材本来が持つ建設的な可能性を探り、各プロジェクトの論理的な基礎に光を当てることを目的としています。