伝統とコンテンポラリーなデザインの融合
ありそうでなかった多角形のテーブルシリーズ「カラーウッド」。鮮やかな色彩と現代的な幾何学文様のデザインを得意とするオランダのデザインスタジオ、ショルテン&バーイングスによって手掛けられました。
樽のような脚と14角形の天板、そして印象的なカラーやグラフィックが、暮らしの中心となるダイニングスペースのアクセントとなります。
長年の技術が生む、こだわりの作り
カラーウッドは工芸技術の伝統と、有効利用されてなかった広葉樹の小径木の特性に迫ったテーブルです。
小径木は、家具などに使うには幹が細くて加工にしくく向かないため、現状ほとんどがチップなどの燃料になってしまっています。その小径木の在り方を再考し、そこから必然的に生まれるかたちを日本古来の技法「雇い実接ぎ(やといさねつぎ)」で応用。テーブルのベース部分は、台形にカットされたパーツを繋ぎ合わせて構成されています。
高い強度を誇る雇い実接ぎは、ホゾ(※1)の凹凸の部分で組み付けて接着面を大きくすることで、その強度を実現しています。さらに内部から金属ビスで固定しているので、強度をパワーアップしながらも、外見上ではネジ頭が一切見えないという美しい仕上げになっています。
※1:木材や石材、金物などを接合する時に一方の材に開けた穴に差し込むために、他方の材の一端に作った突起のこと。
天板にはクリ材を使用。脚部は外面のみ天板と同じクリ材を使用し、芯材には強度と重量があるナラ材が採用されています。脚部に重心を持たせることで、テーブルが転倒しないよう考慮されています。
裏側には無垢の幅はぎ材(※2)を使用し、天板が薄く見えるようにこだわられた作りです。
※2:細かい材を集めて作る集成材に対し、大きな材を接着して板状にしたもの。接合部分が少ないので、より自然な仕上がりになります。
天板裏の中心部には「LVL」という技法が用いられています。LVLとは木材をスライスして製造された単板を接着し、かたまりにした木質建材のこと。単板積層材とも呼ばれ、木造建築の耐力部材にも使われています。切削した単板の繊維方向を平行に積層、接着して、荷重方向に対して縦使いをすることで、上下からの力に対してとても強い構造となっています。
LVLを採用することで、木材の反りやねじれを防止し、反り止めのない裏面フラットのシンプルなデザインを可能にしています。
天板の模様は、カリモク独自の技術「リアルコート」塗装
天板に施された模様は、木工技術、グラフィック塗装技術、伝統的な家具塗装技術の3つの技術が融合しカリモクの独自研究から生まれた「リアルコート」塗装。輪郭がはっきりとした美しい表現が可能となり、水をこぼしても滲みにくく、摩耗によってグラフィックが薄れたりしにくいのが特徴です。
木部の素材感と相まって、透き通ったテーブルクロスがかかっているようなデザインとなっています。
華やかさに加え、使い勝手も良いダイニングテーブル
テーブルは2~4人向けの「Colour Wood Dining 95」と4~6人向けの「Colour Wood Dining 120」の2サイズ展開です。
特徴的な14角形のデザインは座る場所を選ばず、座った時も座る人それぞれの顔を見ることができます。一本脚なので脚周りもすっきり。
同ブランドのダイニングチェアはもちろん、ArtekのライバルチェアやVitraのミカドチェアなど人気のチェアと合わせても素敵です。
テーブルの安定感の秘密
脚自体の重量に加えて、脚部にはおもりも入っています。天板は取り外すことができるので、レイアウト変更などでテーブルを移動させる場合は、天板とおもりを外して運ぶことが可能です。
天板とおもりを取り外すと、このような状態になります。
おもりは1つにつき15kg。95にはこのおもりが1つ、120には2つ入っています。
同シリーズのリビングテーブルはこちら
カラーウッドシリーズは、さまざまなカラー、高さ、直径のスタイルで構成されています。ソファの前に置いたり、リビングスペースでのご使用には高さが低めのタイプがおすすめです。
こちらはテーブル同士を組み合わせてネストテーブルのような使い方も可能となっています。
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