¥ 31,900
ヴィッリとは、「野生」「自然そのまま」といった意味のフィンランド語です。「スツール60」の90周年を記念したモデル「スツール60ヴィッリ」は、市場のニーズに基づいた従来の概念を見直そうという試みによって生まれました。その名の通り木材に現れる節、真に近い色の濃い部位、昆虫による形跡など、森林から生み出されるあらゆる可能性とバリエーションが含まれたスツールです。
外見的な均一性や完璧さではなく、自然そのままの不完全さを「美しさ」として讃え、サスティナビリティに対する新たな価値観を提案し、同時に木材選定の基準の幅を広げ、これまで以上に自然素材を無駄なく大切に使用することを提唱します。
※通常のスツール60バーチよりも、大きな節や昆虫による形跡、傷のような箇所がある場合がございます。
※組立式。
「スツール60」の90周年を記念した最後のモデル「スツール 60 ヴィッリ」は、市場のニーズに基づいた従来の概念を見直そうというニュースタンダードな試みです。外見的な均一性や完璧さではなく、自然のそのままの不完全さを「美しさ」として讃え、新たな価値観を提案します。
フィンランド語で「野生」や「自然そのままの状態」を表すその名の通り、木材に現れる節、芯に近い色の濃い部位、昆虫による形跡など、森林から生み出されるあらゆる可能性を製品に落とし込んだモデルです。
これまでのアルテック製品は木材選定の過程において、自然素材ならではの特徴が色濃く現れた木材を表面に使うことを制限してきました。自然ならではの痕跡が表面に現れた「L-レッグ」は上から塗装をした製品のみに使用され、隠されてきました。こうした木材選定は主に、製品の外見的な美しさを統一することを目的に行われていますが、選定で省かれる木の多くは、品質や構造上において何も問題がありませんでした。
アルテックは、2020年よりフォルマファンタズマと協働の末、「Wild Birch=自然そのままの白樺」という新たな木材選定基準を考案しました。従来の木材選定基準の幅を少し広げ、自然ならではの個性や特徴が表出したバーチ材を新たな木材選定基準として導入した背景には、「サステイナビリティに対する新たな価値を提案する」、「アルテック製品の基準の幅を広げ、これまで以上に自然素材を無駄なく大切に使用する」、「工業化と気候変動により変化するフィンランドの森林の現状を伝える」の3つの目的があります。
自然そのままの品質と不完全な美しさを価値と認め、これまで以上に自然素材を無駄なく大切に使用することを提唱しています。
幹の芯の濃い色の部分
木が樹齢を重ねると幹の芯は徐々に他の部位に比べて色が濃くなります。芯の近くにある濃い色の木材、成長過程や伐採、乾燥時の気象条件によって色味が異なる木材が使用されます。
枝の節
「節」は、木の枝がかつて合った場所に現れる模様です。木が成長するにつれて、下の方の枝は自然と枯れたり折れたりし、その根本が新たな木の層に巻き込まれ覆われることで節となって現れます。
昆虫による跡
世界的な気候変動の影響でフィンランドの森で育つ木材も、木に穴を掘る昆虫の影響を受けやすくなってきています。昆虫があけた穴は、木の成長に伴って新たな組織に覆われ、暗く色づいた痕跡を残します。
「スツール60 ヴィッリ」は、フォルマファンタズマとアルテックの協働によって開発されました。フォルマファンタズマは、イタリアを拠点とするアンドレア・トレマルキとシモーネ・ファレジンによるデザインデュオです。現代デザインに影響を及ぼす、環境的、政治的、社会的な力についての調査や研究を行っています。
2023年、アルテックを象徴する「スツール 60」は90周年を迎えます。もっとも普遍的な家具の原型ともいえる三本脚の「スツール 60」は、1933年、アルヴァ・アアルトによりデザインされました。
モダニズムの先駆者たちが追及した理想をフィンランドならではのバーチ材で実現するという革新性に基づき、素材も形も現在までほぼ変わることなく、生産され続けています。特定の用途や環境に限定されない、タイムレスな美しさを宿す本物のデザインです。
「スツール 60」の90周年を記念してアニバーサリーモデルが順次発表されています。すべての90周年モデルは「スツール 60」独自の特徴をそれぞれの製品の中で表現しています。
唯一無二の構造と責任ある製造工程、フィンランド産白樺の美しさと多様性、環境への配慮、時を経て使用可能な耐久性と普遍性、90年間変わることない「スツール 60」の魅力を、90周年限定モデルで改めてお届けします。
1898~1976年。
1898年フィンランド中西部のクオルタネにて生誕。
20世紀を代表するフィンランドの建築家で自然素材を近代建築へ巧妙に取り入れ、温もりのある作品で知られるモダニズム建築の巨匠です。
人の生活を中心に考えられた建築・家具・照明器具・ガラス器など自然なフォルムでどんな空間でも調和するデザインで幅広く活躍しました。
フィンランドの主要な木材で弾力が強く無垢のままでは成形しにくい白樺材を活用しようと、成形合板や引き曲げの技術を開発し、新しい技術革命を生み出しました。
フィンランドをこよなく愛し、素材を活かした温かなオーガニックデザインで近代的感覚を取り入れた作品を数多く残し、世界のミュージアムにおいて永久貯蔵品と認定されている作品も多数。
◉こちらのブランドの展示がございます。
オンラインショップに掲載の商品は、実店舗にてご確認いただけます。
ネットの画面だけでは家具や雑貨を買うのが不安なお客様も、実際にサイズ感や質感等を見たり、触ったりして、お確めいただけるので安心です。
※展示状況は予告無しに変更となる場合がございます。
※実店舗の詳しい展示状況については、商品コードと商品名をご確認の上、こちらよりお問い合わせください。
※お急ぎの場合は、実店舗へお電話(03-6407-9081)でお問い合わせください。
※展示が無い商品はブランドショールームやブランド直営店舗をご紹介しております。
Artek Tokyo Store
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-9-20 1F・B1F
03-6427-6615