木漏れ日のように目に心地よいペンダントライト、LC シャッターズ

女性らしさや遊び戯れるようなタッチを感じさせる作品が印象的な、現在デンマークデザイン界で最も注目を浴びるデザイナーの一人、ルイーズ・キャンベルがデザインした照明、「LC シャッターズ」。
南欧の町を夕方歩いているときに目にするような、優しい窓あかりを連想させるペンダントライトです。
窓のシャッターが半開、あるいは全開され、幾重ものスリットから漏れる光がデコラティブなファサードになっているイメージ。窓を常に開け放つ北欧よりももっとプライベートな親しさを感じる印象です。
「LC シャッターズ」は、100%グレア(眩しさ)フリーの照明。シェードの中の光源は直接見ることも触れることもできないよう、カバーがされています。

「LC シャッターズ」の光について、ルイーズ・キャンベルは次のように語っています。
「わたしは、グレア(眩しさ)の減少と、光を部屋に広げることとの間のバランスをデザインしたかったのです。光を遮るシェードと、光を拡散させるシェードとを一つにしようとしました。グレアから目を守り、雰囲気をつくりだし、同時に周囲に光を広げるような、明確な機能をもった一枚のユニット。金属という不透明でハードな素材にもかかわらず、デザイン表現はソフトで優しいものです。」

型押しされたシェードのスリットから漏れる、柔らかな優しい光が部屋に広がります。

内部にはディフューザーが取り付けられているため、眩しさを感じることなく、テーブルや天井を照らします。

新しい照明デザインについてのルイーズ・キャンベルの考えは、「成型」、「パターンの押し抜き」、「塗装」の三工程だけという非常にミニマムな製造プロセスで、しかもシェード一枚だけを使って製品を作ることでした。
これまでルイーズ・キャンベルがデザインした照明は全て、木漏れ日のように目に心地よい、奥行き感ある光をつくりだすために、複数のレイヤーを用いています。「LC シャッターズ」も例外ではありません。
しかし今回は、一枚の同じシェードから2つのレイヤーを作ろうとした点が難題になりました。曲面に成型された金属の表面に、1ミリも狂いなく正確にパターンを押し抜くための、全く新しいツールの開発が必要になったからです。
精密で寸分たがわぬ正確なフォルムのシェードの開発、製造にルイスポールセン社は秀でています。この技はポール・ヘニングセンの時代に培われましたが、現在、デンマークのヴェイエンにあるルイスポールセン社の工場では、欠くことのできない厳しい試練のようにその技術を維持しています。
ルイスポールセン社の工場は、メタル・シートの加工にかけては最高の技術をもっているのです。
今回、ルイーズ・キャンベルがこだわった、2つのレイヤーを生み出す一枚のメタルパーツだけのランプは、ルイスポールセン社だからこそ、作り出すことができたといっても過言ではありません。
しかも、機能的で美しくなければなりません。ルイーズ・キャンベルとルイスポールセン社は、ハードで硬く、冷たく暗いメタル素材を、軽く、柔らかで、ジェントルなものに変容させたのです。
このペンダントライトは様々な場所でその効果を発揮します。
家庭のダイニングをはじめ、色々な環境に溶け込んでいく驚くべき性格をもっているのです。
「LC シャッターズ」は、デコラティブで上品な優しさを与えることによって、自然とその場の会話が生まれるような、ヒューマンな雰囲気づくりをする非凡なクオリティを備えています。
その光はナチュラルで素直。顔にきつい影をつけず、人の顔を自然に照らすための理想的な照明です。

スリットから零れる立体感のある光が食卓をなごやかに、そして華やかに飾ります。

最もよく整った環境でのコミュニケーションが望まれるミーティングルームにとっても最適な照明です。