日本食の多様性を楽しむためのサステナブルな器、ALONGU 明論具
英語と日本語が混ざったような、ユニークな名前が目を惹くテーブルウェアブランド「ALONGU 明論具」。その名の由来には、様々な国籍性や地域性が混在する和食の現在地を楽しみ、未来の和食を兆す器を模索する姿が表現されています。
デザインを手掛けたのは、グッドデザイン賞の審査員も務めるプロダクトデザイナー倉本仁。彼がこれまでに作り出したプロダクトの中でも、食器は初めての分野となります。また、ブランドのアートディレクションはグラフィックデザイナーの真崎嶺が担当。日系アメリカ人である真崎氏のフィルターを通して、「ALONGU 明論具」の世界観は国籍をまたぎボーダレスに表現されています。
そんな彼らは磁器の生産地となる長崎県波佐見町を訪れた際、土地に根付いた「共生」する暮らしのあり方を目の当たりにしたそうです。
器の生産と作物の栽培を、400年前から同業者で支え合う姿勢が受け継がれた波佐見町。「ALONGU 明論具」でもその姿にならい、関わる人や環境、相互に豊かとなれる関係性が築けるプロダクトを目指して生まれました。
ALONGU 明論具をオススメする、3つのポイント
豊富なバリエーションで、どんな料理もキマります
和食だけでなく洋食、中華、アジア料理、様々な国籍性や地洋食など、多様性に溢れた日常の食文化をさらりと受け止めてくれる器です。食卓を彩り、料理を美味しく映してくれる4種類の釉薬を選定。
サイズも、プレートが4種、ライスボウルが2種、ボウルが2種、カップが1種と、とても豊かなバリエーションです。パスタなどの麺類や丼ものに加えてサラダや炒め物などにも、幅広く活躍します。
毎日使いたくなるこだわりのフォルム
深みのある表情豊かな釉薬と軽さが魅力的。和食器の特徴である高台を備えつつ、低めの高台から器全体がなだらかにつながる形状は、手に持ちやすく、洋食器のように置いて使うシーンにも馴染みます。
食器洗いの時の扱いやすさ、食器棚に納められた時の重なりの良さなど、毎日使いたくなる器です。
素材を活かした、オンリーワンの器です
全てが均一に仕上がるイメージを持たれやすい磁器製品ですが、制作の段階で「鉄粉」や「釉薬のむら」などが発生するのは、実はごく自然なこと。ALONGU 明論具では、これまでいわゆる「B品」とされてきた器も良品とし、在庫を生みださない持続可能な生産サイクルを実現しています。
一つ一つがもつ個体差は、ありのままの素材感や味わい深い表情を持ち、職人の手仕事がじんわりと伝わります。デザイナーの倉本仁が素材である陶石から磁器が生産される工程を理解し、約2年の期間を経て実現した味わい深い食器です。
4種類の釉薬について
装飾や補強など、様々な役割を持つ釉薬。ALONGU 明論具では、食卓を彩り、料理を美味しく映してくれる4種類の表情が選ばれています。
❶フチサビ
縁だけに鉄釉を施した表現。唐津では鯨肉に喩えて「皮鯨(かわくじら)」とも呼ばれます。白色の肌に口縁の黒釉が映える品物。繊細な盛り付けとの相性も抜群です。
❷テンモク
鉄分を多く含む黒色の釉薬で、その結晶成分が生み出す繊細な模様が表面に現れます。個体差が出るために量産品での採用が難しかった一方、その表情は食卓を個性的に彩ります。
深みのある表情が食材の色味を引き立てるので、鮮やかな色合いの料理にもオススメです。
❸セイジ
大陸から伝わった磁器様式の起点となる存在。「青磁」の文字通り、透明感のある薄い青みが美しく、飽きのこない端正な表情が特徴です。食卓の程よいアクセントになる一品。
❹ヤキシメ
釉薬を使わず、高温で焼き締めた仕上がりの表情です。マットな質感は4種の中で最も洋食器の雰囲気が強く、これからの和食器の姿を示唆しています。さまざまな国籍の料理に合わせて使っていただきたい一品です。
器の表情について
結晶反応が起こりやすい表情の豊かな釉薬を積極的に採用しているため、小さな点やムラなどがある器も良品として送り出されています。それぞれが持つ魅力として捉えていただけますと幸いです。
※器の模様を選ぶことはできません。あらかじめご了承ください。
ご使用について
食器洗い乾燥機、電子レンジのご使用が可能です。