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第36回 「感動のトースト」を食べてみたくて。


バルミューダ ザ・トースター

高校時代、学校からの帰り道によく喫茶店に立ち寄った。通学路には道端でコーヒーの半額券を配っているお店があって、同じルートで通学している友人の誰かがその券を手に入れると、その日はちょっと寄り道。ブレンドコーヒー1杯で何時間もおしゃべりに花を咲かせた。時にはコーヒーだけでは物足りず、小腹を満たすためにトーストを注文した。その当時、大概の家にはポップアップ式のトースターがあって、それで焼いたものがいわゆるトーストだと信じていた。しかし、そのお店のトーストは全然違っていた。たっぷりとバターが塗られた厚さ4cmほどの食パンをオーブンでふんわり、そして少しこんがりトーストしたそれは本当に美味しくて、初めて食べた時は世の中にこんなに美味しいパンがあるのかと、ちょっと感動したのを覚えている。多分きっと今、当時のままのトーストを食べても、そこまでの感動はないだろう。でも挽きたてのコーヒーの香りとそのトーストの味は、何十年も経った今でも時々思い出す。
「感動のトースター」、BALMUDA The Toasterのそんなキャッチフレーズを初めて目にした時、ふとその喫茶店のトーストを思い出した。私にとって最初に出会った感動のトーストはまさしくあのお店のトーストだったから。そしてこのトースターを使って食パンを焼けば当時の感動にまた出会えるかもしれないとも思った。とはいえもちろんあの時のトーストと全く同じものは作れないし、だいたい古い青春の思い出なんて絶対的に美化されているわけで、だからそこまでの感動はそれほど期待してはいなかったのだけれど…

BALMUDA The Toasterは4つのパン焼きモードがある。トースト、チーズトースト、フランスパン、クロワッサンで、それぞれモードによってそれぞれモードによってそのパンに合った最適な温度制御がプログラムされており、ヒーターの動きが変わるのだ。例えば、チーズトーストモード。下面の焼きすぎを防ぎながら一定の温度で上面を強めに温め続け、最後の1分でチーズに焦げ目をつける。それに対してフランスパンモードでは、焼き目をつけずに低温で全体を温め続ける、という仕組み。それぞれのパンに合わせて動きを変え、一番美味しく焼けるように設定してあるのか。なるほど、凄い。

BALMUDA The Toasterが家に届いてまず真っ先に焼いてみたもの、それはもちろん食パンだ。ここはあえて特別な高級食パンでもなんでもない、スーパーで売っているごく普通の山型食パンで試してみる。美味しいパン屋さんのパンが美味しく焼けるのは当たり前であって、それよりも大手メーカーの量販されている食パンがどれだけ美味しくなるのかを検証したいと思ったのだ。食パンに十字に切れ目を入れて、金網の上に置く。そして5ccの水を入れて、食パンモードに合わせ、スイッチオン。チッチッチッとタイマー音が結構可愛い。こんな音までちゃんとデザインされているところは、さすがBALMUDA。庫内のヒーターが赤くなったり薄色になったりしてコントロールされているのがよくわかる。ピピピッ! と終了音がなってトーストができあがった。そして一口食べて、…うん、これは美味しいかも!外はカリッと香ばしく、中はモッチリ。スーパーで売っている普通の食パンでもこんなに美味しく焼けるのか。これは確かにちょっと感動…というより驚きに近かった。この場合食パンは厚切りな方がモッチリ効果が感じやすいのでおすすめ。今回6枚切りと5枚切りで試したけれど、やはり厚めの5枚切りの方がより美味しさを感じることができた。
これはちょっといろいろ試さなきゃなということで、クロワッサンとフランスパン、そしてカレーパンも買ってくる。クロワッサンモードで焼いたクロワッサンは想像通り、サクっと香ばしく口に入れるとバター風味が広がり美味しい。やはり同じくスーパーで購入したものだったが、ちょっと美味しいパン屋さんの焼きたてクロワッサンに近づいた気がした。もちろんフランスパンも同様。外側は香ばしく、中はふんわり。フランスパンの場合、薄くカットはせずに1本をざっくり1/2程度に切って焼いた方が、中が柔らかく仕上がるので美味。そしてカレーパン。実はカレーパンだけは少しこだわって、美味しいと評判のお店で購入。揚げたてをかぶりつきたくなったが必死に我慢して、1晩おいた次の日の朝にトライ。クロワッサンモードで5分ほど焼くと…、サックサクでちょっとジューシーな上、ふわっとした最高のカレーパンに仕上がった。


 

オーブントースターの便利なところはパンを焼くだけでなく、様々なオーブン料理もできるというところだ。BALMUDA The Toasterにもスチームを使用せずに使う「クラシックモード」がある。温度設定は170℃、200℃、230℃の3つ。これを使えば焼き餅や焼きおにぎりはもちろん、スキレット料理もできるし、クッキーやケーキなど、スイーツまで作れてしまう。
BALMUDAのサイトでもいろいろな料理例が紹介されていてどれもとても美味しそうだし、本屋にはこのトースターを使ったレシピ本まで売っている。SNSで#balmudatoasterや#balmudaと検索すると、日本はもとより様々な国の言葉で写真が溢れているから、結構驚きだ。


 

BALMUDA The Toasterはこの秋リニューアルし、温度制御が進化してよりおいしく焼けるようになったそう。デザインも新しくなり、カラーも定番の黒、白に加えベージュ色が登場した。特に今回選んだベージュは、様々なインテリアスタイルにマッチしやすくおすすめなカラー。カウンターやオープンボードに置くのはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いて使ってもおしゃれで、天然木の天板に馴染みやすい。もちろん定番色の黒白も素敵なのだが、ベージュは汚れが目立ちにくいというのもメリットかもしれない。
  そしてやはりこのトースターの一番外せないポイントは、シンプルでおしゃれなデザインだ。モード表示のさりげなく描かれたピクトイラストは主張しすぎず可愛く、そしてわかりやすい。国内の大手白物家電メーカーの製品などは前面に大きく日本語でモードや焼き時間などが書かれていたりするが、そういう内容は目のつきにくい本体上面にやはりさりげなく書かれている。給水口の蓋にはカップの絵×5ccの文字があり、扉を開けると給水口が現れる仕組み。そして庫内には、MAXIMUM HEIGHTの文字と三角の矢印。「この高さ(5.5cm)より厚みのある食品には使えませんよ」という目印で、こんな何気ない表示でもカッコイイのはさすがBALMUDAだ。


 

それから、やはり気になるのはお手入れがしやすいかどうかというところなのだが、BALMUDA The Toasterは焼き網やパン屑トレイ、給水パイプ、ボイラーカバーが取り外し可能。全部水洗いできるので、いつでも清潔が保てる。またBALMUDA The Toasterのスイッチつまみは扉自体に付いている。だから本体前面が全て扉になるので、開けるとガバッと大開口。掃除の時に手が入りやすいのだ。私が知る限りではこの形式のオーブントースターは珍しく、大抵は扉ではなく本体前面の下部か扉の右横につまみが付いている。なのでその分どうしても扉が小さくなったり庫内が狭くなったりするし、特に本体前面の下部に付いているものは開口が狭い上、庫内の底が扉の位置より少し深くなるので掃除の手が入りづらそうな気がした。その点BALMUDA The Toasterは庫内の清掃も楽にできるので、嬉しい限りだ。

最後にBALMUDA The Toasterを使う時の注意点と購入の際の検討点も書いておこうと思う。まず、先にも書いたが使える容器や食材の高さに制限があり、マグカップなど少し高さがあるものは使用できない。ちなみに今回使ったスキレットは高さ約5cmでそれがギリギリサイズ。それ以上高いものは使えないので、要注意。またカップケーキなどを作る際、シリコンは当然だが紙製の焼き型も使用不可。それとトレイが付属していないため、バターをたっぷり塗ったトーストや汁気のある料理には、アルミ箔を敷くなどの配慮が必要となる。
そんな検討点はあるが、どんなものだってメリットデメリットは必ずある。それらを考慮しても、やはりおしゃれで使いやすいのは何ものにも代えがたい。そして、なんでもない普通のパンがこんなに美味しくたべれるのだから…。これはもう、ファンになってしまいそうです。


 

>おわり

ご紹介アイテム

□ バルミューダ ザ トースター

バルミューダだけのスチームテクノロジーと完璧な温度制御で、最高の香りと食感を実現する究極のトースターです。

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センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。