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第50回 八角形のテーブルウェアで、お洒落な家カフェタイム


KIKOF(キコフ)

最近、器にこだわる人が増えているという。withコロナで外食を減らし家で料理をする人が増えたことや、料理をSNSにアップする際に“映え”を意識して、お洒落な器に盛り付けたいという気持ちからなどの傾向らしい。私自身のことを言えば料理をSNSに投稿することは少ないが、少し前までは娘のためのお弁当写真をよくアップしていた。なのでやはりお弁当箱には少しだけこだわっていたから、その気持ちはよくわかる。それに器が良いとどんな料理でも美味しそうに見えるし、もちろんお洒落な器は持っているだけで気分が上がるから、色々欲しくなってしまうのも当然だろう。


八角形のお洒落な食器
八角形が可愛らしいこの器たちは、KIKOF(キコフ)という滋賀県のブランドの製品だ。KIKOFは琵琶湖周辺の職人たちが集まってできた組織“マザーレイクプロダクツ”と、東京でクリエイティブ活動を行う“KIGI”が2014年に共同で立ち上げたプロダクトブランド。琵琶湖周辺には古くから陶器や布類、木工、仏具などの製造業を営む職人が多く存在していたという。そんな歴史ある地域の伝統工芸と技術に、現代のライフスタイルにあったデザインを取り入れることで、今までになかった新しいプロダクトの発信をしているそうだ。


シンプルな信楽焼
KIKOFのテーブルウェアは信楽焼。信楽焼というと土の風合いを活かした、素朴感あるぽてっとしたイメージがあったが、KIKOFの器はシンプルでスタイルがある。KIKOFのデザインを手がけるKIGIはグラフィックデザインを基軸に活動しており、このKIKOFの食器も紙を折り、立ち上げていくことで考えていったフォルムだという。直線で構成されている八角形の角は鋭利になりすぎず、とはいえ甘くもない陶器らしいやさしさを持つ。裏面が艶消しの黒色なのはデザイナーのこだわりだそうで、器には淡く670.25という数字が描かれているのだが、これは琵琶湖の表面積を現しているという。


KIKOFの器でカフェタイム
シンプルなKIKOFの器はさまざまな料理に適しているが、今回はごはんではなくおやつタイムに使いたい器をプレート中心に考えてみた。

● ホールケーキもカットケーキも
スイーツの王様と言えば、やはりケーキ。特に子どもや人が集まるシチュエーションではホールケーキがあると盛り上がるのだけれど、好みのデザインで使いやすそうなプレートにお目にかかることは、あまりなかった。よくあるディナープレートではちょっとつまらないし、デザインが気に入っても底のフラット部の面積が狭かったり縁が立ち上がり過ぎていたりするものが多い。しかしKIKOFのプレートはフラットな底面が、プレート01で約20cm、プレート02でも約15cmある。縁の立ち上がりも少ないため、ホールケーキにピッタリ。写真はプレート01にφ20cmのタルトを置いているが、ちょうど良いサイズだし、またカットしたケーキの取り分けにはプレート03がちょうど良い。手作りケーキでおもてなしなんて際にも、大小で揃えておくと便利だと思う。


● 和菓子にも
ケーキなどの洋菓子はもちろんだが、シンプルなデザインなので和菓子にも意外とマッチする。グレーのプレートは少しモダンに、ホワイトのプレートは美しい色の練菓子に使うなど、アレンジやコーディネートで使い分けるのも楽しい。


● ちょこっとおやつに
一番小さな豆皿はチョコレートやナッツ類などの、ちょこっとおやつに最適。仕事の合間にデスクでカフェタイムなんて時にも、スペースを取らずにサッと使えてとても重宝しそうだ。


● ボウルにはシリアル
KIKOFのテーブルウェアには、ボウルもある。このボウル02は小どんぶりくらいのサイズ感なので、シリアルにピッタリ。もちろんアサイーボウルやかき氷、ごろっとお餅入りのお汁粉など、色々なスイーツに使える。


● マグカップには花を飾りたい
このマグカップ、実は結構大きくてたっぷり注げば350ml入る。350mlというとファストカフェのトールサイズなので、たくさん飲まれる方にはピッタリ。ただカフェでもショートサイズしか頼まない私にとっては少し持て余してしまうので、今回はこのマグカップに花を飾ってみた。ちょっと素朴感ある可愛らしいデザインが、可憐な花にピッタリ。程よい高さと広過ぎない口も花を生けるのに使いやすく、オンザテーブルのお洒落な演出になった。


収納性も扱いやすさも抜群
このKIKOFの器だが、実は陶器とは思えないほど薄く、驚くほど軽い。なので重ねて収納するとかなりコンパクトになる。プレート03を4枚重ねても、高さ2cm強程度。食器類はどうしても増えがちなので収納性が良く、また軽く取り扱いやすいと言うのは、大変ありがたい。


マザーレイクに思いを寄せて
KIKOFの生まれた地にある琵琶湖は世界でも珍しい古代湖で、200~300万年前は現在よりももっと南にあったという。したがって琵琶湖の南に位置する信楽の土は、かつて湖の底にあったものだ。その特徴は空気を含み軽く、火に強い。そんな信楽の土だからこそ、KIKOFの陶器は実現できたという。
琵琶湖はマザーレイクと呼ばれている。日本最大でありおよそ275億トンもの水を湛え、独自の生態系を生み出してきた、母なる湖。このKIKOFにも琵琶湖のような美しさと、やさしさと包容力を感じたのでした。


>おわり

ご紹介アイテム


 

□ KIKOF プレート 01 /
ホワイト

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□ KIKOF プレート 02 /
ホワイト

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□ KIKOF プレート 03 /
ホワイト

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□ KIKOF プレート 03 /
グレー

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□ KIKOF 豆皿 /
ホワイト

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□ KIKOF ボウル 02 /
ホワイト

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□ KIKOF ボウル 02 /
グレー

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□ KIKOF マグ /
ホワイト

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□ KIKOF マグ /
グレー

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センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。