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第1回 たかがピーラー、されどピーラー

#1. REXオリジナルピーラー【取扱終了】PROREXノーマルピーラー【取扱終了】 / 煮物編
30年愛用していたピーラーが、先日突然壊れた。
小ぶりで手に馴染み、30年間ほとんど変わらない切れ味で我が家のキッチンで活躍してくれていたのだが、プラスチック製の柄がポロッと欠け、刃が落ちてしまった。さすがに30年も使ったら壊れても仕方ない。寿命だったのだ。すぐさままた同じものを探して、購入した。よく切れるし価格もこなれていて、このピーラーに勝るものはない!と思い込んでいた。
それほど、私にとっては欠かせない優れものだったのだが…

「実はね、そのピーラーの原点ってこれなんですよ」
本店で見せてくれたのは、スイスメイドのピーラーだった。最初にオリジナルが製造されたのは1947年。なんと、今から70年も前だ。ちょっとレトロな雰囲気のあるプロ仕様なデザインに、心が動く。ステンレス刃とスチール刃の2タイプのノーマルなピーラーの他に、柔らかいものに向いているギザギザ刃のものと千切り用のものがある。うわ、使ってみたい。「これ!お借りしていっても良いですか?!」
いそいそと抱えて、お店を後にした。

次の日、早速使ってみる。
まずはスチール刃のREXオリジナルピーラーで、にんじんの皮を剥く。うんうん、いい感じ。サクサク剥ける。切れ味もとても良い。でも、そんなに大きな驚きはなかったが…

しかし、次に試したステンレス刃のPROREXノーマルピーラーで、私の思い込みは吹っ飛んだ。にんじんの腹に刃を当ててスルっと引くと、えーっ!?ナニコレ?全然抵抗感がない!力も入れずにただ置いて移動させているだけなのに、スルーっと皮が浮き上がる。
今までのピーラーって一体何だったの?!
もう驚きすぎて興奮状態。
column 次は大根を試して見る。もちろん、スルーッ、スルーッ。剥けば剥くほど嬉しくなって、だんだんニヤニヤしてきてしまう。
「ちょっとこれ、スゴイよ!」
ソファでくつろいでいる夫を呼んで、ピーラーを渡す。「へえ、本当だ」大根の皮を剥きながら夫も感心。すると、「何ナニ?」今度は娘がやってきた。人参を剥かせてみる。「うわ!すごいね!こんなの初めて。」

まあ、といってもそこまでは普通の剥きやすい根菜たち。
しかし、同じ根菜でも里いもはどうだ?
皮にもしゃもしゃ毛が生えていて、よくあるピーラーではなかなか剥けない手強いヤツだ。

まずはステンレス刃のPROREXノーマルピーラー。うーん、やっぱり里いも。ツルツルすべる上細かい毛が引っかかり刃に詰まって、動かなくなってしまう。さすがに PROREXでもだめかあ。しかし、諦めるのはまだ早い。こっちにはもう1本スチール刃タイプのREXがあるじゃない。今度はこちらで試してみると… 剥ける剥ける!
スチールの刃がしっかり捉えて、スーッと皮を持ち上げる。
なんて優れものなんだ!

里いもを制してしまえば、もうこっちのもの。皮を剥いた野菜たちをカットしじっくり煮込んで、そして程なく今日のおかずの煮物が完成しました。
>つづく

columu

ご紹介アイテム

□ REXオリジナルピーラー【取扱終了】
現在世界で発売されているピーラーの『原型』といわれている、REXオリジナルピーラー。アルミニウム製の持ち手にスチールの刃で力強さがあり、里芋やかぼちゃなどの硬い皮でも気持ちよく剥けます。
□ PROREXノーマルピーラー【取扱終了】
刃と本体オールステンレス。普通の皮むきはもちろん、サラダ用にズッキーニをスライスしたり、ゴボウのささがきなども簡単に作れます。ノーマルの他に、千切り、ソフトスキンの計3タイプの種類があります。

センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。