トップ
閉じる閉じる

第25回 どう使う?アイデア膨らむワイヤーラック


スタックス

※こちらの商品は取扱終了となっております。

収納に悩んでいる人は少なくない思う。もちろん我が家も例外ではなく毎日家中のあちらこちらで、モノと格闘しながら生活をしている。どうしたら身の回りのものがスッキリ片付き、気持ち良く生活できるのか。自宅兼事務所なこともあって断捨離したくても必要なものが多すぎて、いつまでたっても解決しない。あっちのものをこっちへやったり、こっちのものをあっちにやったり。一体いつになったらシンプルに暮らすことができるのか...
モノが減らないのならモノの置き場をなんとかするしかなくて、とはいえスペースは限られているのだから、その容積をいかに効率よく収納できるかが鍵となってくる。
そんなことを同様に日々考え悩んでいる多くの方々に今回ご紹介するのは、ワイヤーラックの「スタックス」だ。こういうワイヤー収納ものは昔からよくあって最初はこれもまた同じような感じでしょ、なんて思っていた。しかし実際手にしてみると結構細かいところへの気配りがあるし、デザインもかっこいい。


仕上げはハンマートーンという槌目調の塗装で傷に強く、インダストリアルでどこかレトロな感じ。丁寧な仕上げで飛び出ている箇所などもないので、服を引っ掛けたりすることもないだろう。そしてかなりしっかりしている。1本1本のワイヤーは細めなのだけれど、網目になっている底部分はちょっとした力を入れてもビクともしない。逆にサイドはあえて横ラインをなくし、すっきりとしたデザインになっている。
このスタックスには持ち手が付いている。トレー代わりに細かいものを入れて持ち運ぶのに便利だ。そして何といっても優れているのは、この持ち手部分をくるっと内側に回すとそのままスタッキングのためのベースになるということだ。4段まで積み重ねが可能で、これがこの製品の最大のポイントだろう。

実際いろいろな場所で使ってみた。
まずLDの片隅でカフェコーナーとして。お茶やお菓子、テーブルリネン類などをまとめて入れておくと、便利なサービングコーナーになる。キッチンでは普段よく使う食器類をまとめておいたり、食品のストックをしたり。例えば毎日使う朝食用の食器一式を収納しておいて、そのままテーブルへ。同じくパンやシリアルなどを入れてそれもそのままテーブルへ運べば、忙しい朝の時短になりそうだ。また野菜やストック類の収納として。冷蔵庫に入れない根菜類などの置き場所って結構困るのだけれど、通気性抜群のワイヤーラックはとても適している。汚れてもジャブジャブ水洗いができるので、キッチンで使うアイテムとしては嬉しい限りだ。
それからクローゼットの中で。こういう場所では扉を開けて一目で何がどこにあるのかがわかると良いのだけれど、そういう意味ではワイヤーラックは中身が見えて使いやすい。短辺が大きく空いているA4サイズはシャツやバッグなどの収納に、長手がU字に空いているオープンバスケットは少し深さがあるので、靴下などを丸めてポンポン放り込んで使うととっても便利だ。またタオルや洗剤や石鹸類などサニタリー周りのものを整理するのにも。洗面所などの水まわりでも水濡れに強いワイヤーラックなら、気兼ねなくガンガン使える。そして溜まっていく新聞や雑誌の収納。古新聞や古雑誌って、1歩間違うととても美しくない状態になってしまうのだけど、スタックスに入れておけば部屋に出しっぱなしになっていてもかっこいい。

その他エントランスや半屋外のガレージ、家庭だけではなくオフィスや店舗でなど、使い方は無限大。
マルチに使えて使いやすい収納雑貨って探しても以外と見つからないものだけれど、このスタックスならきっといろいろ活躍してくれそうな気がします。

>おわり

センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

コラム一覧はこちら>

文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。