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第29回 お気に入りを探そう。センプレタオル比較。


オーガニックタオル / ハーフカットタオル / 動物タオル /クイックドライタオル

(※)一部販売終了商品がございます。

毎日出番の多いタオル。水まわりではもちろん、就寝時やお出かけに持って行ったりと様々なシーンで必要不可欠なアイテムなのに、なかなかコレいいね!というものに巡り合わない。贈答でいただく機会も多いのだけれど、色柄や厚み、素材感などが好みではないことも多いし、また気に入って購入し使ってみたけれど思っていた感じと違う、ということもたまにある。ある日、センプレHomeの店内に陳列されている何種類かのタオルを目にして、ふと考えた。この中で自分にぴったりなタオルってどれなんだろう?タオルのように日常的に使用頻度の高いアイテムって見た目の素敵さと同時に、使い心地も大切。でも新品の状態だと使用感はよくわからないな…。
ということで今回は実際にタオルを使ってみて、本当に使い心地が良いのはどれなのか比較してみよう!そんな企画を考えました。

選んでもらったのは、ほぼ同じサイズのウォッシュタオル、4種類。


1つ目は、SyuRoの「オーガニックタオル」(※)。その名の通りオーガニックコットンを使用したタオル。通常より細い糸を使った長めのパイルで、薄くかさばりにくいのが特徴。

2つ目は、Fiber Art Studioの「ハーフカットタオル」(※)。とにかくとっても柔らかい。パイルの長さを変えて凹凸を作る上げ落ち織りという織り方なのだが、パイルループを若干残してカットすることで半シャーリング状態に。もっちりふんわりのやさしい肌触りがなんとも心地よい。

3つ目は、Ottaipnu(オッタイピイヌ)の「動物タオル」。マリメッコやユニクロなども手がける鈴木マサルさんのデザインで、愛嬌のある動物柄が楽しい。動物のイラストだけどシックなグレートーンなので、大人の男性にも。ジャカードの毛違い織りで、表と裏で模様の色が反転する。パイルは結構短め。

そして4つ目は、Uchinoの「クイックドライタオル」(※)。特徴は速乾性と抗菌防臭効果。乾くのが早く匂いや菌も抑えてくれるので、ジメジメした雨の季節の部屋干しには最強。パイルは長め。

ということで、早速使い比べてみた。まず未使用の状態で肌触りを試してみる。どれもふんわり気持ちが良いのだけれど、やはり柔らかさは Fiber Art Studioの「ハーフカットタオル」(※)が最高。まるでビロードのような触感に、うっとり頬ずりしたくなる。
厚みはというと、「クイックドライタオル」が一番ボリュームがある。そして次が「ハーフカットタオル」(※)。くるくる丸めて並べてみても、この2枚が一番分ぶ厚くてしっかりしている。でもタオルって用途によっては薄い方が良い場合も。この4枚の中ではオーガニックタオルが一番薄くて軽い。なので外出時に持ち歩いたりするならこれがオススメかもしれない。
それから大切なのは吸水性なのだが、新品の状態で手や顔を拭くくらいではほとんど差がなかったように感じた。科学の実験室ではないので同じ条件でデーターを抽出、なんてことはできないから使用感として思うところだけれど。

そして今回一番気になっていたことは、洗濯してみたらどうなるのか? 新品と洗った後の状態がどう変わるのかは、とても知りたいところ。ということで、ほぼ同じ条件で使用し洗濯をするというのを、4回試してみた。使った洗浄剤は洗濯用の粉せっけん。合成洗剤と柔軟剤は使用していない。その一番の理由としては、肌の弱い娘が皮膚科で柔軟剤は使わないように指導されているため。それにせっけんで洗濯をすれば柔軟剤など使わなくても、結構柔らかく仕上がる。それからタオルのお洗濯の一番のポイントは、干す前に振るということ。タオルを両手で持って、10~20 回バンバンと大きく振るのだ。こうすることで寝てしまったパイルが起き上がり、パイルの間に空気が入ってふんわり柔らかになる。ちょっと面倒だけれど、これをやるかやらないかで仕上がりの差はかなり違う。
(念のためWeb でタオルの洗濯方法を調べてみました。すると柔軟剤は繊維の表面を滑らかにするだけなので、パイルのおかげでフワフワ感が保たれているタオルにはあまり効果がないそう。逆に柔軟剤を使用すると吸水性が落ちたりパイルが抜けやすくなったりすることもあるようです。)

そんな感じでお洗濯。洗濯機で同時に洗って干してみたところ、やはり「クイックドライタオル」が若干乾きが早い。ただこの4点では薄手の「オーガニックタオル」も負けてはいなかった。きっと同じ厚みのタオルと比較したら結構違いが出たのかもしれないが、他の3枚が「クイックドライタオル」(※)より薄手だったため大きな差が出なかったのだと思う。

完全に乾いたところでボリュームを比べてみる。まずどのタオルもかなりふっくらした。特に差が大きかったのはSyuRoのオーガニックタオルで新品のパイルが寝ていた状態から、ふっくら空気を含んでボリュームアップ。おまけにとっても柔らかくフワッフワに変身。バタバタ振った効果が他よりも大きく出たようで、思わず笑顔になってしまうほどふんわりやさしい肌触りになった。そして次は、クイックドライタオル。もともとしっかりあった厚みがさらにボリューミーに、これも柔らかさが結構アップ。オッタイピイヌの動物タオルは、柔らかさについてはそれほど変化はなし。反対にちょっと残念だったのは、ハーフカットタオルで、ボリュームは増したけれど新品の時のうっとりするような柔らかさがちょっと落ちてしまい、他のタオルとの大差がなくなってしまった。

それから洗濯後の吸水性。新品の状態ではそんなに変わらなかったのだが、4回も洗うとだいぶ差が出てきた。実感としては>「クイックドライタオル」「ハーフカットタオル」(※)「動物タオル」「オーガニックタオル」の順。「オーガニックタオル」はもともとの厚みが薄いため、びしょびしょになってしまうのも早かった。

さて、我が家の家族3人。それぞれお気に入りのタオルはどれだったのかな?
まず大学生の娘はSyuRoの「オーガニックタオル」を選んだ。髪の毛が多く毎日洗髪後頭にタオルをターバンのように巻いている娘はこのタオルの薄さがちょうどよく、また髪の乾きもこれが一番早かったらしい。夫はOttaipnuの「動物タオル」。持ち歩くのにちょうど良い薄さと、グレーカラーがお気に入り。そして私は、主婦の立場でいうと乾きが早く室内干しでも臭いがつきにくい「クイックドライ」推し。みんなで使う洗面所の手拭きとしても、しっかり厚く吸水性の良いこれが一番良さそう。でも髪の毛を拭いたりするのには「クイックドライタオル」はちょっと厚みがありすぎでモコモコしちゃうので、「ハーフカットタオル」(※)が一番使いやすかった。

違うメーカーのタオルを同時に比較してみたのは初めてだったのだけれど、それぞれにちゃんと個性があって用途によって使いやすいものも変わってくるなあと、改めて実感。そして一緒に暮らす家族でも、好むタオルは違うという発見ができ、それも面白かった。

それぞれのタオルはサイズ違いや色柄の違うものもあります。皆さんそれぞれのベストタオルを探すのに、このコラムが少しでもお役に立てたら、嬉しいです。

>おわり

ご紹介アイテム

□ OTTAIPNU
フェイスタオル

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センプレ創立メンバーで、現在フリー・デザイナーの小林さん。そんな内からも外からもセンプレをよく知る方に、時には感性鋭いデザイナーの目で、 時には一家を支える主婦の目で、センプレの扱っている商品のことを定期的に書き下ろしていただきます。

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文と写真 小林千寿子 / フリーランス・デザイナー


神奈川県在住。 グラフィックデザイン会社、(株)ゼロファーストデザインを経て、1996年に(株)センプレデザインの立ち上げに参加。
センプレでは主にショップのカタログなど、グラフィック部門を担当。 1999年からフリーランスで、活動中。 大学生の娘と夫との3人暮らし。